コルネットなんちゃってジャズマンのジャズ日記 > ジャズに使われる楽器 > コルネットコルネットとは?コルネット(cornet)は金管楽器の一種です。 イタリア語で角笛もしくはホルンを意味する corno に縮小語尾の -etto を付加したものが語源らしい。 今日では「コルネット」と言うと普通こちらを指す。 ルネサンス期のコルネットルネサンス期に用いられた音孔を持つ金管楽器も「コルネット」と呼ばれるが、別の楽器である。 こちらはイタリア語の原語のまま cornetto、 もしくは英語でも cornett と綴ることが多いようである。 コルネットの構造トランペットと同様にピストンを有する、というよりはピストンの有用性をコルネットが証明し、トランペットに導入された。 形態もトランペットに似ているが、伸ばした際の管の形状が大きく異なる。 トランペットは管長の半分が円筒管、半分が円錐管であり、 コルネットは2/3が円錐管である。 19世紀に発明されたピストンバルブをつけた 「コルネット・ア・ピストン」(ピストン付きコルネット)から 急速に開発が進み、2~3本のペリネ式のピストンバルブを 標準装備した短管のラッパが出現してくると、 1845年にアドルフ・サックスがサクソルンの特許を取得した。 以後、コルネットはサクソルン属の高音楽器として 位置づけられるようになった。 その軽快な操作性が好まれ、瞬く間に普及し、 フランス・ロシアなどにおいてはオーケストラでも多用された。 後にトランペットもバルブシステムを取り入れ、 失われてしまったクラリーノ奏法を補う為に多様な調のものが 製作されるようになった。 コルネットとトランペットはしばしば併用されたが、 次第に管弦楽ではトランペットが生き残り、コルネットは吹奏楽や 英国式ブラスバンドが主な活動の場となった。 今では主に吹奏楽やブラスバンド(英国式ブラスバンド)、 ジャズなどで使われる。 主にB♭管とE♭管の2種類があり B♭管のコルネットの音域はトランペットと同じである。 E♭管は別名ソプラノ・コルネットとも呼ばれ、 高音域でのきらびやかな音色を特徴とする。 さらに細かく分けると、管とテーパーのデザインによって、 ジャズ・吹奏楽で使われるアメリカ式のロング・コルネットと、 英国式ブラスバンドで使われるショート・コルネットに分類される。 前者はよりトランペットに近く明るい音色で、 マウスピースの形状はトランペット用とほとんど同じものを用いる。 後者はやわらかくまろやかな音色を特徴とし、 マウスピースの形状はトランペットに比べてカップがV形状で深さが深く、 スロート径の大きいものを用いる。 (ヤマハは以前はロング・コルネットを製造していたが現在はショート・コルネットを製造している。) ちなみに、ロング用のマウスピースを製造しているメーカーは バックやシルキー、ヤマハなどが有名で、 ショート用のマウスピースは、デニスウィック、ヤマハなどである。 ロング用とショート用ではマウスピースの全長が異なり、 互いに異なるものを使用することは望ましくない。 トランペットの管は1回巻きだがコルネットの管は2回巻きなので、 管長は同じでもコルネットの方が楽器が小型で、 トランペットよりも体の近くで楽器を構える形となる。 このため体の小さい小学生などはトランペットよりも コルネットの方が正しい構えをとりやすく、 演奏も容易で、正しい奏法を身に付けやすいと言える。 体が小さい小学生が無理にトランペットを構えると、 楽器を水平近くに保てず過度に下向きになってしまい、 アンブシュアをはじめ正しい奏法を身に付ける大きな 妨げとなる恐れがある。そのために一度身に付いた悪い癖が、 中高生になって体が成長してからも抜けにくく、 矯正できずに苦労する演奏者も多い。 コルネットを演奏するジャズマン日野皓正高橋達也と東京ユニオンの解散のころ、吹いていたように記憶しています。 (現在でも吹いてたっけ? ) 人物像は、トランペットの項を参考にしてください。 ルイ・アームストロング おいらは、サッチモ=トランペット奏者 と言うより サッチモ=コルネット奏者と言う印象が強いです。 人物像は、トランペットの項を参考にしてください。 ナット・アダレイ ナット・アダレイ(Nat Adderley、1931年11月25日-2000年1月2日)は、アメリカ合衆国のジャズ・コルネット奏者。 本名Nathaniel Adderley。 ファンキー・ジャズを代表する奏者の一人。 キャノンボール・アダレイという愛称で有名なサックス奏者、 ジュリアン・エドウィン・アダレイの実弟。 フロリダ州生まれ。ライオネル・ハンプトン楽団での活動を経て、 1955年に兄キャノンボールとバンドを結成するが成功には至らず。 キャノンボールがマイルス・デイヴィスのバンドに加入したのに伴い、 ナットもJ・J・ジョンソンのバンドで活動する。 1959年にキャノンボールが独立すると、再びキャノンボールのバンドに加入し、 長きに渡って兄をサポートした。
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